子どもの声はいつまで覚えていられる?科学と記憶から考える「映像で残す家族の記録」|M.FILM東京

子どもの口元にフォーカスした写真。幼い声や話し方を映像で残すファミリームービーのイメージ。 ファミリームービー
子どもの声や言い間違いは、今だけの大切な記憶。M.FILMでは、写真だけでは残しきれない家族の時間を映像で残します。

「ママ!」

小さな足で走ってきながら、何度も呼んでくれる声。

毎日のように聞いているはずなのに、子どもの声は少しずつ変わっていきます。

初めて話した言葉は覚えている。
よく言っていた言い間違いも覚えている。
でも、その声そのものはどうでしょうか。

少し高かった声。
甘える時の話し方。
笑った時の息づかい。
泣く前の小さな声。

思い出そうとしても、意外と鮮明には思い出せないものです。

写真を見ると、その頃の表情は思い出せます。
けれど、声や話し方、笑い方まではなかなか蘇りません。

今回は、声と記憶に関する研究も交えながら、なぜ子どもの声を映像で残すことに価値があるのかを考えてみたいと思います。

私たちは声を記憶できる。でも永遠ではない

人は顔だけでなく、声も記憶しています。

久しぶりに電話がかかってきても「あ、この人だ」と分かることがありますよね。

実際に、人間は短い接触でも新しい声を記憶できることが研究で示されています。特に、感情が伝わるような自然な声は、記憶に残りやすいとされています。

けれど、その記憶も少しずつ変化していきます。

赤ちゃんの頃の泣き声。
2歳の頃の「ママ」の言い方。
まだ舌足らずだった話し方。

「こんな感じだった気がする」という感覚は残っていても、実際の音までは思い出せないことが多いのです。

それは記憶力が悪いからではありません。

人間の記憶は、時間とともに整理され、要約されていくものだからです。

つまり、思い出は残っていても、細かな声や音は少しずつ失われていくのです。

声は感情と強く結びついている

声が特別なのは、ただの音ではないからです。

声には感情が含まれています。

嬉しい時の声。
泣きそうな時の声。
甘えている時の声。
少し怒っている時の声。

同じ「ママ」という言葉でも、その時の気持ちによってまったく違って聞こえます。

声の感情が言葉の記憶に影響することも研究されています。私たちが覚えているのは、言葉そのものだけではなく、その言葉に込められていた感情なのかもしれません。

だからこそ、子どもの声を聞くと、その頃の記憶が一気によみがえることがあります。

動画を見返した瞬間に、「あぁ、この頃こんな話し方だったな」と胸がいっぱいになるのは、その声の中に当時の感情や空気が残っているからです。

親の声・子どもの声は、家族にとって特別な記憶になる

子どもにとって、親の声は特別なものです。

母親の声を聞いた時、子どもの脳では聴覚だけでなく、感情や報酬、社会的なつながりに関わる領域も反応することが報告されています。

つまり、親の声は子どもにとって「聞こえる音」以上のもの。

安心したり、振り向いたり、気持ちが動いたりする、特別な存在なのです。

きっとそれは、親にとっても同じです。

毎日聞いていると当たり前になってしまうけれど、

「ママ、見て!」
「できた!」
「もう一回!」
「だっこして」

そんな何気ない声は、その時期にしか存在しません。

成長すると声は変わります。
話し方も変わります。
言葉の選び方も変わります。

だからこそ、今の声には今しかない価値があります。

写真では残せない、声・言い間違い・笑い方

もちろん、写真には写真の良さがあります。

一瞬の表情を残せること。
飾れること。
アルバムとして見返せること。

どれも大切な家族の記録です。

けれど、写真では残せないものもあります。

声。
動き。
会話。
笑い声。
言い間違い。
家族の空気。

写真の中で笑っている我が子を見た時、「楽しそうだったな」とは思えます。

でも映像で見ると、

「こんな声で笑ってたんだ」
「こんなふうに走ってたんだ」
「この頃、こんな話し方だったんだ」

という記憶までよみがえります。

写真が瞬間を残すものだとしたら、映像は時間を残すもの。

どちらかではなく、どちらもあることで、家族の記憶はより立体的になります。

映像は、未来の家族に記憶を手渡す方法

親子で過去の出来事を話すことは、子どもの記憶の発達にも関わるとされています。

「あの時、こんなことがあったね」
「ここで遊んだよね」
「この頃、こんな声だったんだよ」

そんなふうに映像を見ながら話す時間は、ただ懐かしむだけではありません。

子どもにとっては、自分がどんなふうに愛されて育ってきたのかを知る時間にもなります。

10年後。
20年後。

今の映像を見返した時、きっと最初に心を動かすのは声かもしれません。

顔は写真でも見られます。

でも、「ママ!」と呼ぶ声。

言い間違い。

笑い声。

家族の会話。

それらは映像でしか残せません。

映像は、未来の家族に今の時間を手渡すタイムカプセルのような存在です。

M.FILMが声を大切にする理由

M.FILMが残したいのは、特別なイベントだけではありません。

何気ない会話。
子どもの笑い声。
家族が一緒に過ごす時間。
そして、一番最初に忘れてしまうかもしれない「声」。

私たちは、写真では残しきれない時間を映像として未来へ届けたいと思っています。

子どもの成長は、思っている以上に早く過ぎていきます。

だからこそ、「いつか撮ろう」ではなく、

「今だから残せるものがある」

と感じています。

10年後、20年後に映像を見返した時、そこには家族の声があり、笑い声があり、その時の空気があります。

その瞬間を未来へ届けること。

それがM.FILMのファミリームービーです。

参考文献・参考資料

  • Kim, Y., Sidtis, J. J., & Van Lancker Sidtis, D. “Emotionally expressed voices are retained in memory following a single exposure.” PLOS ONE, 2019.
    https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6797471/
  • Abrams, D. A. et al. “Neural circuits underlying mother’s voice perception predict social communication abilities in children.” PNAS, 2016.
    https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.1602948113
  • Schirmer, A. et al. “Vocal emotions influence verbal memory: Neural correlates and interindividual differences.” Cognitive, Affective, & Behavioral Neuroscience, 2013.
    https://link.springer.com/article/10.3758/s13415-012-0132-8
  • Child & Family Blog “Parent-child reminiscing: Supporting children’s memory skills.”
    https://childandfamilyblog.com/parent-child-reminiscing/
MARIKO

東京都東久留米市・滝山団地の一室をセルフリノベーションした親子向けフォトスタジオ「mame.photo」代表。

保育士として5年間子どもに関わった経験と、行政での子育て相談支援の経験を活かし、赤ちゃんと家族の自然な姿を撮影している。

フォトスタジオ勤務時代にはメインフォトグラファーとして、家族写真・お宮参り・七五三・バースデーなど幅広い撮影を経験。

現在は写真だけでは残しきれない「声・動き・家族の時間」を未来へ届けるファミリームービーブランド M.FILM を運営。

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